本記事では、Sophia Learningを1ヶ月利用した体験を踏まえ
- Sophia Learningの使い方
- 利用する前に知りたかったこと
- 取得した単位の内容と感想
を紹介します。
日中働きながらSophia Learningに取り組んだところ、なんとか1ヶ月で4科目(12単位)を取得できました。
Sophia Learningは月額$99のため、1科目あたり$24.75で単位取得できたことになります。
これは大学で科目を履修した場合に比べるとかなりお得なので、ぜひSophia Learningのことを知っていただければ嬉しいです。
UoPeopleとの単位互換性
Sophiaの紹介に入る前に、まずアメリカの通信制大学・UoPeopleとの単位互換性について紹介したいと思います。
SophiaからUoPoepleへの単位移行実績はかなり多く、すでに単位移行した方のあいだでは「コース内容が一致している限り移行できる」とも言われています。
例えば、コンピューターサイエンス系の科目なら以下の単位が移行できます。※
- Introduction to Relational Databases:CS2203 か CS3306
- Introduction to Web Development:CS2205 か CS3305
- Introduction to Statistics: MATH1280
- College Algebra: MATH1201
Sophia Learningの単位がUoPeopleのどの科目と対応するかについては、ディスコードのスタディーグループで有志の方が単位移行の対応表を作成して下さっているのでそちらをご覧ください。
※出典:ディスコードグループの単位移行の対応表
Sophia Learningの使い方
次に、Sophia Learningの使い方について紹介します。
テキストを読んで問題を解く
Sophia Learningのコースは「Unit」という区切りで章立てされています。
各Unitには「Challenge」という小単元が複数あり、そこでテキストを読んだり練習問題を解いたりします。
Challengeがすべて終わると「Milestone」と呼ばれる単元テストを受けることができ、その点数が成績に加算されていく仕組みです。
また、全てのUnitが終わったら「Final Exam」という最終試験があります。
ほとんどのコースでは最終試験を含めすべてが自動採点のため、問題を解き終わったらすぐ成績がわかります。
一見複雑そうですが、要するにテキストを読んで問題を解くだけなのでUoPeopleに比べるとかなり楽です。ディスカッションも一切ありません。
利用前に知っておくべき点
次に、自分がSophia Learningに契約する前に知っておきたかった点をまとめます。
Touchstoneは採点に時間がかかる
1点目は、Touchstoneについて。
前項で紹介した通り、Sophia Learningのコースは基本的にテキストを読んで問題を解く形式のものが多いです。
ただし「English Composition」など成果物ベースで採点される科目については、テスト(Milestone)ではなく課題提出(Touchstone)を行う必要があります。
このTouchstoneは自動採点ではなく手動採点で返されるため、結果が出るまで時間がかかります。
公式の説明によると、手動採点には最大で7営業日かかるそうなので、Touchstoneを含むコースを受講する場合はしっかり計画を立てておく必要があります。
同時期に履修できるのは2科目まで
また、Sophia Learningでもう1つ注意しておくべき点は、同時履修ができるのは2科目までというルールです。
同時に2科目までしか登録できないため、
- どの科目から手をつけるか
- どの科目は絶対に取っておきたいか
等を考えて履修を組むことをおすすめします。
1ヶ月の契約で取得できた単位を紹介
最後に、Sophia Learningで単位取得できた科目を紹介したいと思います。
Introduction to Web Development(工数:1日)
ウェブ開発の概論的な科目です。
この科目だけ異様にテキストの量も問題数も少なく、非常に簡単だった記憶があります。
内容はHTML、CSSやJavascriptの話や、アルゴリズムやAPIの基礎などです。
IT系で働いている人や開発寄りの仕事をしている人なら一瞬で終わりそうな感じのコースでした。
このコースは割と難易度が低くボリュームもあまり多くないので、Sophiaの形式に慣れるという意味でもこちらから手をつけるのはおすすめです。
Introduction to Relational Databases(工数:5日)
リレーショナルデータベースに関する科目です。
この科目では基本的なSQLの文法や、データモデルの歴史、データベースの運用やセキュリティに関することを学びました。
自分の場合、実務でSQLを少し触っていたのでUnit1まではめちゃくちゃ簡単でした(ほとんどテキストを読まずに問題だけ解いてました)。
ただ、Unit1以降は日本語で習ったことがない用語も出てきたりしたので、テキストをしっかり読みながら進めていった記憶があります。
College Algebra(工数:7日)
代数学に関する科目です。
指数関数、絶対値、Quadratic Formula(二次方程式の解を出す公式)、グラフ等をやりました。
あまり凝った応用問題は出てこず、数学が苦手でも取り組みやすかったです。
日本で高校数学が得意だった方は1週間もかからずに終わりそうな感じもします。
Introduction to Statistics(工数:18日)
この科目にはめちゃくちゃ時間がかかりました。
内容は統計学全般で、確率や集合論的な話から、標準偏差の話まで色々なことをやりました。
Unitの数が5個と割と多かったのと、そもそも自分は確率や統計学的なものをこれまでやったことがなかったため、テキストを読んで理解するのにかなり時間がかかってしまったと思います。
Sophia Learningでコストを抑えて単位取得
今回は、UoPeopleに単位移行するために利用した学習サービス「Sophia Learning」についての紹介でした。
自分の場合、1ヶ月Sophia Learningに取り組んだところ、月額$99の利用料で4コース分の単位を取得できました。
UoPeopleでは1コースあたり $120の試験料と2ヶ月程度の受講期間がかかることを踏まえると、Sophia Learningで時間的にも費用的にもかなり節約できて良かったです。
Sophia LearningはUoPeopleに移行できるコースの種類も幅広いので、単位移行を希望の方はぜひお試しください。