転職で一次面接に落ちるのは「やばい」のか

公開 更新) 面接対策

書類選考には通るんだけど、一次面接で落ちてしまう…

本記事ではこのような方に向けて、一次面接の通過率や選考突破のためのポイントを紹介します。

一次面接の面接官はあまり採用決定権のない人が務めることも多く、選考というより面談寄りの機会になりがちです。

その上一次面接ではお互いに知らない部分が多く、あまり突っ込んだ質問もされないため

  • 基本的なコミュニケーションができている
  • まとも(そうに見える)

という方であれば、よっぽどのことがない限り通過します。

落ちるのはやばい?一次面接の難易度

「一次面接で落ちるのはやばい」と言われますが、そもそも一次面接はどのくらいの難易度なのでしょうか。

一次面接の通過率は〇%

人材紹介業の「マイナビエージェント」で転職活動を行った人を対象にしたデータによると、書類通過者のうち一次面接を通過した人は30%という数字が出ています。

しかし、エンジニア転職をする際に40社以上受けた自分の体験を辿ると、一次面接は90%くらいで通過していました。

というのも、どこの会社でも一次面接では

  • 経歴などの質問
  • 会社の説明(カジュアル面談をしなかった場合)
  • 転職理由について
  • 簡単な志望理由

といった基本的な質問しかししません。

そのため一次選考は非常に対策しやすく、マナーや話し方がよっぽどおかしくない限り誰でも通過できるものと思われます。

難易度は面接回数によっても異なる

しかし、一次面接の難易度は面接回数によっても異なります。

例えば最終面接が二次面接といった面接自体が少ない企業では、一次面接でも掘り下げた質問をされやすいため難易度が高くなります。

一方、最終面接まで複数の選考がある場合、一次面接は会社紹介と面談のような位置づけでほとんど選考要素がなかったりします。

面接官別の難易度

また、一次面接の難易度は登場する面接官にも左右されます。

基本的に、一次面接は人事か部門担当者が行う場合がほとんどです。

彼らは採用決定権を持っていないため、話の内容によほど問題がなければ

「どのくらい自社と合うか分からないけど、変な人じゃないし役員とか部長にも会わせよう」

と思ってもらえ、次の面接まで通してもらえます。また、人事面接はある程度マニュアル化されている部分もあり、あまり難しい質問はされないのです。

一方、一次面接から役員や社長が出てくるような会社は最初から難易度が高い傾向にあります。

平社員と異なり役員は採用の決定権が強いため、彼らに「あまりピンとこないな」と思われると即不採用になるからです。

また、役員クラスは企業の考え方を全面に出した個性的な質問をしてくることが多く、対策も難しかったりします。

一次面接を通過するための確認ポイント

一次面接はどのように対策すれば通過できるのでしょうか。この項目では、一次面接を通過するためのポイントを紹介します。

他責っぽい考えが言葉に出ていないか

いきなり説教的な話で恐縮ですが、とくに日系企業は他責を嫌い、自責を好みます

他責とは、ある出来事の責任は他人にあるという考え方です。砕けた言い方をすると、何でも人のせいにする思考ですね。

一方、自責とはすべての出来事の責任は自分にあるという考え方です。

儒教などの影響が強い日本ではこの他責思考を嫌う人がとにかく多く、採用選考でも他責的な発言は問題視されがちです。

そのため退職理由を聞かれた場合など、いくら前職がブラック企業でも環境の批判などはせず、あくまで客観的かつポジティブに答えるようにしましょう。

挨拶はできているか

諸説ありますが、人間の第一印象は大体3秒〜6秒程度で決まると言われています。

面接でこの3秒〜6秒までの間にできることは何かというと、挨拶です。

対面でもウェブ面接でも、入室したらすぐ

「はじめまして、〇〇と申します。本日は面接の機会をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」

こんな感じで元気よく挨拶しましょう。

基本的なことですが、挨拶を率先して行うと緊張がほぐれますし印象も良くなるため、面接を有利に進められます。

清潔感があるか

第一印象について、もう一つ気をつけたいのは清潔感です。

ウェブ面接が中心の最近は頭部と洋服くらいしか気をつけることがないので、

  • 女性の場合は眉毛と口紅をしっかり引いているか、前髪が目にかかっていなか
  • 男性の場合はひげが剃ってあるか、髪の毛が伸びすぎていないか

最低限この辺を押さえておけば良いかと思います。

また、服装ですがウェブ面接でも下はきちんとしたものを履きましょう。

ウェブ面接中にインターホンが鳴ったりして、途中で立たないといけないことも稀にありますよ\(^o^)/

逆質問の内容

また、逆質問も非常に重要です。

逆質問がないと企業や業務を理解しようという姿勢が感じられません。

また、限られた時間の中でされる逆質問が条件の話ばかりだと、この人はあまり企業に寄り添ってくれなさそうだと思われてしまいます。

相手が部門長なら業務関連の質問を、社長や役員なら社風や経営理念について聞いておくのが無難です。

基本を抑えれば一次面接は通過できる

企業によって難易度はさまざまですが、一次面接から厳しく選考を行う企業はかなり稀です。

一次面接はあまり採用決定権のない人が対応することが多いため、最低限「この人は対応がしっかりしてるし、上司に引き継いでも怒られなさそう」と思ってもらえれば大体通過できます。

一次面接で不採用が続く場合は「やばい」とまでは言わずとも何か癖のある対応をしてしまっている可能性があるため、マナーや受け答えを見直すのが得策と言えそうです。

<参考>

マイナビ転職|【転職活動、何社応募した?】平均応募社数や、選考通過・内定の確率はどれくらい?